お知らせ

「会長年頭挨拶(全役職員向けメッセージ)」を掲載しました

壇上にて役職員に向けて年頭のご挨拶をする当社代表取締役会長CEO
2022年1月4日年賀式 会長より年頭のご挨拶

皆さん、明けましておめでとうございます。

岩井コスモホールディングス、岩井コスモ証券、そして岩井コスモビジネスサービスの役職員の皆さんに、年頭にあたり、親しくご挨拶を申し上げます。

今年のお正月、皆様はどのようにお過ごしになられたでしょうか?「一年の計は元旦にあり」。皆さんは新たな年を迎え、この一年をどのように過ごすべきか、色々とお考えになったお正月だったと思います。

さて、今年はどんな一年になるのでしょうか?

国内外の諸情勢には、色々複雑な要素をはらんでおりますが、12支の干支(えと)と、株価を結びつける「相場格言」を参考にすると、今年、寅年の相場格言は「寅、千里を走る」ということで、コロナを乗り越え、来るべきデジタル時代に向けて、新たな成長を始める年、という一年になりそうです。

因みに、子年から順次、干支(えと)と結び付けた「相場格言」をご紹介しますと、一昨年の子年、ネズミ年ですが、この子年の相場格言は「繁盛」で、この年は、日経平均が上昇し、当社は、平成24年の岩井コスモ証券誕生以来、最高の決算を記録しました。当社の株価も2000円台をマーク致しました。

そして、昨年は、丑年で、相場格言は「躓く」です。日経平均が、前半3万円まで上昇しましたが、そののち下落、そして、再度3万円に到達するも、また下押すなど、まさに「躓き」という言葉がピッタリな感がありました。当社の株価も、そのような動きでした。

そして、今年は、「寅、千里を走る」。来年、ウサギ年の「卯跳ねる」に向かい、相場格言は先程申しましたように、寅年の今年は、来年の「活況」に向かって、活力に満ちた姿が現れる、ということを暗示しています。

念のため更に続けますと、卯年で跳ねた後、辰巳「天井」、午「尻下がり」、羊は「辛抱」、申酉「騒ぎ」と全般的には下落歩調の相場を暗示する形となっています。

いずれにせよ、今年は、来年の上昇相場に向かって、活力あふれる一年という相場格言です。

さて、こうした干支(えと)に関連する「相場格言」はさておき、昨年は、その前の年に続き、「新型コロナウイルス感染症」に翻弄される一年でした。

一昨年の後半から昨年の前半にかけて、そのコロナの出現によって、「新常態」、即ち「ニューノーマル」という言葉が流行しました。このニューノーマルな時代を迎えることを「転換期」という言葉に置き換えることも出来ようかと思います。

1990年代における「インターネット社会の到来」や、2008年における「リーマンショック」の際も、その後の社会の仕組みは、それまでとはガラリと変わり、世界中に大きな「新常態」、「ニューノーマル」が到来したと言われ、この「転換期」を迎え、多くの人々は、いろいろな意味で、緊張し、大慌て致しました。

しかし、この「転換期」には、大きなチャンスが潜んでいます。

旧岩井証券と旧コスモ証券が合併し、「岩井コスモ証券」が発足したのは、リーマンショック後の2012年、即ち、平成24年ですが、先程申したこの転換期に、当社は「世界的な経済規模の縮小」に沿った対応、即ち、会社の運営コストの思い切った引き下げや、米国株に主軸を置く営業政策を採用するなどのリストラクチャリング、即ち、企業再構築を果敢に断行し、これらの施策は、その後、当社に大きな繁栄をもたらすことになりました。

そして、今回のコロナ禍によるニューノーマル。当社は、この転換期においては、他社に先駆けてDXを用いた「テレワーク」をスタ―トし、業界の中で注目を浴びるとともに、その後は、ウェビナーを手掛けるなど、転換期を迎えた「新しい時代」に即した動きを、引き続き推進しています。

こうした会社側の経営戦略と役職員全員の打って一丸となった取り組みにより、当社はその後、業績が大幅に上昇し、今年度、第2四半期末の「中間決算」においては、前年同期と比べると多少減収減益ではありますが、中堅証券会社の中では、最高の業績を確保できました。

勿論、これは当社グループ全員の努力の結晶です。

その後、昨年暮れ、12月末の、第3四半期末現在の数字は、現在集計中で、私も未だ分かりませんが、営業関係者をはじめ皆さん方のご努力が実った結果になれば、と祈っているところであります。

年の初め、間もなく、笑顔でその結果を、担当事務サイドから、お聞きしたいものであります。

ところで、会社運営に必要なことは、先程来申し上げておりますように、経営陣が「時代の変化に如何に対応していくか」ということを皆さんに指し示し、これを役職員全員で果敢に実行していく、ということであります。

現在、当社では、これが順調に機能して会社運営がなされており、その結果が、中堅7社の中でもトップを走る業績となって現れているのです。

本年も、当社の経営陣は最善を尽くし、皆さん方の先頭に立って、歩むべき方向をお示しして参ります。

全ての役職員の方々が、打って一丸となって、引き続き、岩井コスモグループの発展に向け、ご努力の程、切にお願い申し上げます。

さて、皆さん。今申し上げたように、当社においては、現在、全てが順調に推移しておりますが、証券業界を取り巻く現下の諸情勢に鑑みると、その当社においても、将来像は決して楽観視出来るものではありません。

政治や経済、社会など、日本を取り巻く諸情勢が刻々と「変化」している中、我々は、今、その変化への対応を誤ると、会社の存続に赤信号が灯る、ということになりかねない環境下にあるのです。

すなわち、急速に進む人口減少や、投資家の高齢化の問題。また、AIやIoTの進展などネット社会への移行や、更には、米中対立等、国際政治上の問題など、日本を取り巻く環境は刻々と変化し、当社もこの大きな「うねり」に対し、積極的に対応できる経営戦略を、講じて行かなければなりません。

昨年も申し上げたことですが、「アヘッド・オブ・ザ・カーブ」という言葉があります。曲がり角の先・・という意味です。

曲がり角の先は、目に見えません。この見えないものを未然に予測し、的確に手立てを講じていくことが大切だ、ということを指し示した言葉です。

波の高い大海原で、「岩井コスモ丸」という同じ船に乗り、身を託す、「運命共同体」の我々は、各自が現状に甘んじることなく、日常活動に、絶えず問題意識を持ち、我々のこの会社を、どのように発展させ得るのかを絶えず考え、行動して行かなければなりません。

時代がどのように変化していくのかを把握出来れば、それに対し、どのような対応策を講じるべきか、その解決策を見出すことが可能となります。

会社側は、その先を見据え、他社より一歩先を歩むべく、的確な手立てを講じて参ります。

そして、その講じる内容を従業員各位にご理解頂くよう「説明責任」を果たして参ります。

今年一年も、われわれ岩井コスモマンは、こうした問題意識を携え、より良い岩井コスモグループを創り上げて参りましょう!

その為には、実行力が必要です。

評論家的な姿勢では、いつまで経っても、会社も個人も成長いたしません。

独創力を持って、持てる能力をフルに発揮して参りましょう。

会社の発展のため、そして、自分自身の未来のために、各自、頑張って参りましょう!

最後にホンのひとこと。コンプライアンス。即ち「法令遵守」について。

営業体も内勤部門も、この言葉のもつ意味の大きさを十分認識し、日常業務に携わって下さい。

私もこの一年、岩井コスモグループの更なる発展を目指し、尚一層努力を続けて参る所存です。

政府が主導する「賃上げ」にも積極的に対応して参ります。

コロナが落ち着けば、お食事会などを通じ、コミュニケーションを密接に図って参る所存です。

岩井コスモグループの全員が、この会社を通じ、より豊かに、より幸せになれるよう、この一年、五つの会社運営原則の下、粉骨砕身、全身全霊、頑張る所存です。

皆さん!! 本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

以上、令和4年。年の初めに当たり、皆様に、親しく、新年のご挨拶を申し上げました。

ご静聴、有難うございました。

代表取締役会長CEO 沖津嘉昭